第2章の「今にして思う事」

不登校の数年間、母は僕に本当に徹底的に付き合ってくれました。僕が最初に学校を休み始めた時の母の年齢は、今の僕と同じくらいです。僕がまっとうなら、母はもっと色んな時間の使い方をして楽しめただろうに。母の人生の中の一部の時間を、僕は潰してしまったと思います。それを考え始めると、今でもいたたまれない気持ちになります。その反動でしょうか、今は母に自分の好きな事に時間をかけて欲しいと思っています。

引きこもりの頃、退屈な時間を如何に凌ぐかが問題のひとつでした。現代なら、インターネットのお陰で「退屈」とは無縁になったでしょう。それが良い事なのか、悪い事なのか、なかなか難しい所ではありますが。

修学旅行でのトラブルの際、当時はナイーブで先生に何も言えませんでしたが、「あいつらを強制帰宅にするか、僕を帰らせてくれるか、どっちかして下さい。こんな気持ちで残りの2日間なんて過ごせません。もしどちらもしないなら、卒業までの残り、僕は学校に行きません。被害者を守ってくれないような学校になんて、とても通えません。」これくらい言えば良かったと思います。

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